2010年1月31日日曜日

100131/ワークショップ十二日目

100131ワークショップ十二日目
お芝居の魅力って?自分の新たな感情に出会い、自分にブレーキをかけている原因は何なのか?探る作業。
@芸術創造館
/10:00-18:30
感情滑舌、という稽古は、
・自分で動き、自分で制御し、
・移動と動きの区別を把握し、
・感情の動き、言葉のテンポを変え、
・身体の至る所に感情が潜んでいる事を知り、その心を解放する事。
・新たな自分の感情に出会う事が新鮮であり、自分にブレーキをかけている原因は何なのか?
を探る作業。



という訳で、今日のメニュー

*名前鬼

レフリーも参加者が行ない、参加者がよりルールを把握する。










*参加者の身体訓練の持ち回り。今日は星田有紀さん。












*歩行

・リズムに合わせて歩く。
・歩き方のルール、どの部分から先に地面について、離れるのか。
腕の動きは?肩は?ヒザは?など、を一つずつ確認。








今日は、演出プラン発表の残り4名のプレゼンを行ないました。

演出担当者になる人は俳優全員と話し合い、
案が二つで、どちらも良い案の場合、を決める。
勝手に決めない事、などが出来るかどうか。

次回のws(2/20)、安田さんが来られるまで20日間のインターバル。

この間は各自いままで取り残していた滑舌やテキストを覚えたり、
各グループに分かれて演出プランを磨いて稽古など、とても大切な時間になるでしょう。

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公演まであと、一月半。

「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

日時:3/12(金)19:30
    13(土)14:00 19:30
    14(日)14:00
料金:一般 1000円/学生(高校生以下)800円(当日はそれぞれ200円増)
* 受付開始・入場整理券の発行は開演の1時間前。開場は30分前。
* 全席自由・未就学児の入場はご遠慮下さい。
* 学生の方は受付時に学生証をご提示いただく場合があります。
-----------------------------------------
会場:大阪市立青少年文化創造ステーション(KOKO PLAZA)
JR京都線(東海道本線)「新大阪駅」下車、東口(南側)より南東へ徒歩約5分
地下鉄御堂筋線「新大阪駅」下車 中改札より東へ徒歩約10分











-----------------------------------------
チケット取り扱い:
*チケットぴあ Pコード:401-422 
0570-02-9999(音声自動予約) 
0570-02-9988(オペレーター対応)
*大阪城ホール文化振興部 ws★osaka-johall.com  ★=@ 
fax / 06-4792-2065
※ポストカードご持参の方は、前売料金でご入場いただけます。
ポストカード設置場所:
・大阪市立青少年文化創造ステーションKOKO PLAZA
・大阪市立芸術創造館
-----------------------------------------
お問合せ:
財団法人大阪城ホール「演出家の仕事」係
〒540-0002 大阪市中央区大阪城3番1号
http://www.osaka-johall.com tel / 06-4792-2061

100130/ワークショップ十一日目

100130ワークショップ十一日目
お芝居の魅力って?戦略があっての戦術。
アイディアに、理屈を付ける事、
様々な理屈の戦いに勝つ事、も演出の仕事。

@芸術創造館
/13:00-22:30











今日は、先日の参加者全員の演出プラン発表を踏まえた8名の再考プレゼン。
演出プランと演技プランの狭間で迷う事しばしば。
アイディアは豊富だとしても、その理由付けに四苦八苦。
俳優から、スタッフから、ナゼの問いに理屈付けての説明を求められた時に、
言葉として言えるかどうか?
ナゼ?ナゼ?どうして?

んな訳で、今日のメニュー

*名前鬼











*参加者の身体訓練の持ち回り。今日は且裕美さん。























身体の芯をとらえる事が出来ると、多くの聴衆に対しても対話が出来る。










*感情滑舌。












*8名による再考プレゼン。

表現はさまざま。
ボールを使ったり、サーカス風だったり、一人芝居だったり、ご飯を食べるアレンジだったり。
それを理屈付けて説明が出来るかどうか。








*今日、お越し頂いたスタッフのみなさま。

(左から)仲川さん/近藤さん/吉澤さん/加藤さん










三鬼さん










とあるミュージシャン二人、作曲作りの対談を読んだ時に、
「曲を作るというのは、川で水をすくって家に持ち帰るようなもの」、
というのが印象的でした。
その時、すくいたかった水を持ち帰った時に、その水の素晴らしさを曲として説明出来るかどうか、
に常に苦しんでいる、というインタビューが印象的でした。

明日が終わると20日間のインターバルをへて、
2/20から公演に向けてさらにブラッシュアップが始まります。

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公演まであと、一月半。

「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

日時:3/12(金)19:30
    13(土)14:00 19:30
    14(日)14:00
料金:一般 1000円/学生(高校生以下)800円(当日はそれぞれ200円増)
* 受付開始・入場整理券の発行は開演の1時間前。開場は30分前。
* 全席自由・未就学児の入場はご遠慮下さい。
* 学生の方は受付時に学生証をご提示いただく場合があります。
-----------------------------------------
チケット取り扱い:
*チケットぴあ Pコード:401-422 
0570-02-9999(音声自動予約) 
0570-02-9988(オペレーター対応)
*大阪城ホール文化振興部 ws★osaka-johall.com  ★=@ 
fax / 06-4792-2065
※ポストカードご持参の方は、前売料金でご入場いただけます。
ポストカード設置場所:
・大阪市立青少年文化創造ステーションKOKO PLAZA
・大阪市立芸術創造館
-----------------------------------------
お問合せ:
財団法人大阪城ホール「演出家の仕事」係
〒540-0002 大阪市中央区大阪城3番1号
http://www.osaka-johall.com tel / 06-4792-2061

2010年1月27日水曜日

公演タイトル決定!!

「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

詳しくは、下記フライヤーをクリックしてください。































創造人材育成ワークショップ・大阪2009「演出家の仕事」 発表公演
「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

総合演出: 安田雅弘(山の手事情社主宰/演出家)
原作:『摂州合邦辻』
(菅専助[すがせんすけ]・若竹笛躬[わかたけふえみ]作)

ワークショップ参加者:
秋本久栄
浅谷幸作
今中里佳子
上野美子
且裕美
川畑存映
北千里
小薗恵子
齋藤紗智
齋藤直人
坂しおり
末廣一光
辻川ちかよ
出井友加里
中川佐織
福家美廣
星田有紀
柳英憲
山口仁志
山下真央子
吉本和孝

日時:3/12(金)19:30
    13(土)14:00 19:30
    14(日)14:00
* 受付開始・入場整理券の発行は開演の1時間前。開場は30分前。
* 料金:一般 1000円 学生(高校生以下)800円
   当日はそれぞれ200円増
* 全席自由・未就学児の入場はご遠慮下さい。
* 学生の方は受付時に学生証をご提示いただく場合があります。

会場:
大阪市立青少年文化創造ステーション(KOKO PLAZA)
JR京都線(東海道本線)「新大阪駅」下車、東口(南側)より南東へ徒歩約5分
地下鉄御堂筋線「新大阪駅」下車 中改札より東へ徒歩約10分












スタッフ:
舞台監督 古谷晃一郎
音響 林裕介
照明 追上真弓

チケット取り扱い:
*チケットぴあ Pコード:401-422 
0570-02-9999(音声自動予約) 
0570-02-9988(オペレーター対応)
*大阪城ホール文化振興部 ws★osaka-johall.com  ★=@ 
fax / 06-4792-2065

お問合せ:
財団法人大阪城ホール「演出家の仕事」係
〒540-0002 大阪市中央区大阪城3番1号
http://www.osaka-johall.com tel / 06-4792-2061

創造人材育成ワークショップ・大阪2009「演出家の仕事」…
 この企画は、既成台本(大阪にゆかりのある古典作品)を用い、時代背景や、登場人物の気持を読み解き、現代に暮らす私たちに即した演出を考え、公演するワークショップです。

 一般から参加者を募り、安田雅弘氏(山の手事情社主宰/演出家)指導・監修のもと、オーディションを通過したメンバーがワークショップを経て公演します。

 題材として選んだのは大阪四天王寺界隈を舞台とした摂州合邦辻。

 3ヶ月間、演劇の基礎的な教養を身につけ、知力・身体能力を向上させ、台本を読み、上演に必要な資料を調べ、演出プランをもとに、シーンを構成し、そして製作するという過程を通じて、私たちの暮らす社会の姿に思いをいたしてきました。
 そんな彼ら/彼女らが自分たちの視点で解釈した、複数の『摂州合邦辻』を是非、ご覧ください。

摂州合邦辻[せっしゅう がっぽうがつじ]の解説
 「摂州」とは旧国名で摂津のこと。現在の大阪府北西部と兵庫県南東部あたり。
登場人物の父親「合邦」と娘の「お辻」をあわせて「摂州合邦辻」。
初演は、人形浄瑠璃で、安永2 年(1773)大坂・北堀江座。作者は、菅専助[すが せんすけ]・若竹笛躬[わかたけ ふえみ]。

 摂州の国、高安城主は妻に先立たれ、後妻に「辻(玉手御前)」を迎えるが、彼女はまだ20歳そこそこの娘。
 高安家には歳の変わらぬ義理の息子が二人。玉手御前はその内の一人、俊徳丸に不義の恋をしかける。逃げる俊徳丸、追う玉手御前。
 娘の不貞を苦く思っている「合邦」は、ふとしたきっかけで、俊徳丸とその許嫁の浅香姫を自宅にかくまうことになるが、そこにまで追いかけて来て、なお俊徳丸に言い寄る玉手御前に堪えかね、合邦はついに娘を刺してしまう。
 手負いとなった玉手御前は、実は恋は本物ではない、お家騒動から俊徳丸を守るためだった、と語りはじめる。

このワークショップの狙い/安田雅弘
 難題である。必ずしも演劇をやったことのないメンバーに、演出を体験してもらう。サッカーは好きだけど、ボールにも触れたことがないという人々に、監督やってみますか、というのだ。できるわけねぇだろ、と一旦は断った。しかし、ほかならぬ大阪文化のために一肌ぬごう、と恰好をつけることにした。大変なのは知らずに集まったメンバーである。監督ってどういうんだろね、選手をアゴで使えるのかしら、好きなフォーメーションで試合を進めていいんだろ、てなとんちんかんな期待は初回から裏切られ「まずは選手を体験」とはげしい筋力トレーニングに発声練習である。生まれてこのかたやったこともない、感情を強制的に盛り上げる稽古、見るだけで拒否反応の出そうな古典の原文の読解…。ヒトクセある作品ができあがるはず。けれども、この作業の果てにメンバーは自分たちが演劇の面白さと厳しさを知った「コワ~イ観客」になっていることを発見するはずだ。それが私の本当の狙いだったりする。

安田雅弘プロフィール
http://www.yamanote-j.org/
東京生まれ。演出家。早稲田大学在学中、演劇研究会を経て、劇団山の手事情社を結成、主宰。 《四畳半》という様式で古今東西の戯曲を演出。近年は海外での評価も高まっている。

2010年1月25日月曜日

100124/ワークショップ十日目

00124ワークショップ十日目
お芝居の魅力って?日本全国占領されたら論。
@KOKOPLAZA
/10:00-22:00











今日は、10時間かけて、ワークショップ参加者全員の演出プラン発表。
皆、思い思いのプランを発表。順番はくじ引きで。

無意識に変態を暴露してしまったり、
事象と言説の狭間で苦しんだり、
解釈の違いで新たな発見に気付いたり、
家族愛、コンプレックス、
こうあってほしいと思う、女性から見る、理想的な男性論だったり、
こうあってほしいと思う、男性から見る、理想的な女性論だったり、

二十一人二十一色。

プレゼン順番を踏まえた、参加者一覧を紹介です。


山口仁志さん










小薗恵子さん










且裕美さん










辻川ちかよさん










末廣一光さん










上野美子さん










齋藤紗智さん










今中里佳子さん










齋藤直人さん










北千里さん










柳英憲さん










福家美廣さん










吉本和孝さん










坂しおりさん










秋本久栄さん










川畑存映さん










星田有紀さん










中川佐織さん










山下真央子さん










浅谷幸作さん










出井友加里さん










分かってもらうように話す技術、意識、言い切る事、なども
演出家としてのスキル。

折り返し地点で、コーナーストーンで、クロスロードで、落葉だった
今日でちょうど半分の十回目。

2010年1月24日日曜日

100123/ワークショップ九日目

100123ワークショップ九日目
お芝居の魅力って?祖先の血が騒ぐ、自分の血が騒ぐ瞬間。
@KOKOPLAZA
/10:00-15:30











無意識に自分の立ち位置に満足してしまうもの。

あるがままの状態に満足せず、傷つきやすい状態に持っていき、無意識の意識に気付く作業。
虐げられた状態から生じる事に気付く作業、
を繰り返す。
なかなか普段の生活の中では、そういう事を避けたり、無意識になったりしまいがち。
やらない、と思った事が、やれない、って思った瞬間って、ありません?
僕はあります。

てな訳で、今日のメニュー

*名前鬼
名前を呼んだ人もいっしょに走る。










*参加者の身体訓練の持ち回り。今日は今中里佳子さん。

このワークショップでは、様々な腹筋を鍛える方法がある事に気付きます。










*謡

回をおう事に、
上手になっているのが端から観ているとすごく分かります。
研ぎすまされた空間では、意識も変わっているのが分かります。
普段使わないであろう“聞く事”への意識。







*研究発表のつづき。
・先行作品を学会風に。各自の推論を含めて。(秋本久栄さん/福家美廣さん/齋藤紗智さん)












・作者の行きた時代を当時にさかのぼってシンポジウム風に。
(今中里佳子さん/末廣一光さん/山口仁志さん)













自分は何に誇りを感じているのか、

海外に旅行に行った時、日本語を聞くとついついホッとします。
あらためて自分は日本人なのだと気付くと共に、ルーツを意識してしまうし、
また、大阪以外の都市に行くと、大げさに大阪弁を強調してみたり。
って、自分って何者?肌色って何色?

自分を意識する事によって、他者に目を向ける事があらためて出来るのではないでしょうか?

明日は、いよいよ各自演出プランの発表。

2010年1月17日日曜日

100117/ワークショップ八日目

100117ワークショップ八日目
お芝居の魅力って?大昔からの情報共有のツール。
@KOKOPLAZA
/10:00-18:30











百聞は一見にしかず、ではないけれど、実際に訪ねてみると、いままで素通りしていた場所に、石碑やお寺、があります。
地名の由来、自分の名字の由来も調べるのも愉しいかもしれません。
そう思うと、自分の身体は自分のモノだけでなく、社会の借り物として、
大昔からの情報共有のツールとして存在しているのだぁと思う今日この頃。

大阪は、平安時代の頃には、上町台地の北端辺り(天王寺公園北口交差点あたり)まで海であり、このあたりは「合法ヶ辻」と呼ばれ、のちの浄瑠璃『摂州合邦辻』の舞台。
逢坂の名の由来は"合う坂"に由来するともいわれ、江戸時代の頃には逢坂は「あふさか」とよばれ、「合坂」、「相坂」と記すことも。

また、蓮如が現在の大坂城域(今の大阪城)に石山本願寺を建立し、大坂という呼称が定着。
やはり、上町台地の北端辺りの大きな坂があったために大坂という字が当てられたという説など。
漢字の表記は当初「大坂」が一般的であったが、大坂の「坂」の字を分解すると「土に反る」と読めてしまい縁起が悪いということから、江戸時代のころから「大阪」とも書くようになり、明治時代には大阪の字が定着。
一説に「坂」から「阪」への変更は、明治新政府が「坂」が「士が反する」、すなわち武士が叛くと読めることから「坂」の字を嫌ったとも、単に、役人の書き間違えの言い訳から定着したとも…。

ちなみに、東京都新宿区飯田橋駅付近にも、「逢坂」がありました。

という訳で、今日のメニュー
研究発表の続き。
*10:00から、上演(予定)について、ゆかりの地をみなでフィールドワーク。
天王寺駅集合し、万代池、住吉大社、四天王寺を散策。
北千里さん、坂しおりさん、柳英憲さんがアテンド。























*14:00から上演史を刑事ドラマ風に
上野美子さん、齋藤直人さん、星田有紀さんが熱演。












*今日も、2008年10月10日(金)~19日(日) にしすがも創造舎 特設劇場で行なわれた
YAMANOTE ROMEO and JULIETを皆で鑑賞。

オパフェで出演されていた、
山の手事情社俳優、山田宏平さんが稽古場に来られました。









今回のフィールドワークにからみ、
2005.9に劇団山の手事情社が海外初上演、
「タイタス・アンドロニカス」でスイス・ドイツを訪れた際、
バス移動中のまっすぐなアウトバーンからの眺めの話を踏まえ、
作品が書かれた土地に訪れる事で、
よりその作品への愛着、執着、地域の理解が、深まる事を
教えて頂きました。
本公演、是非、お待ちしています。

*来週は、研究発表2グループ発表と、いよいよ演出プランの各自発表。
・ゆかりの地を訪ね、研究発表をし、聞き、再度、本を読み直し、
自分にとってこの作品の何にぐっときたのか、
をペーパーでまとめ、プレゼン。
口と紙で表現する。
ぐっときたところ/テーマ/きっかけ/内容/場所/時間/予算/配役など。
5〜15分くらいでまとめる。
5分の作品を作ってくるのでも可。