2010年1月27日水曜日

公演タイトル決定!!

「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

詳しくは、下記フライヤーをクリックしてください。































創造人材育成ワークショップ・大阪2009「演出家の仕事」 発表公演
「平成・大阪・合邦辻」
[へいせい・おおさか・がっぽうがつじ]

総合演出: 安田雅弘(山の手事情社主宰/演出家)
原作:『摂州合邦辻』
(菅専助[すがせんすけ]・若竹笛躬[わかたけふえみ]作)

ワークショップ参加者:
秋本久栄
浅谷幸作
今中里佳子
上野美子
且裕美
川畑存映
北千里
小薗恵子
齋藤紗智
齋藤直人
坂しおり
末廣一光
辻川ちかよ
出井友加里
中川佐織
福家美廣
星田有紀
柳英憲
山口仁志
山下真央子
吉本和孝

日時:3/12(金)19:30
    13(土)14:00 19:30
    14(日)14:00
* 受付開始・入場整理券の発行は開演の1時間前。開場は30分前。
* 料金:一般 1000円 学生(高校生以下)800円
   当日はそれぞれ200円増
* 全席自由・未就学児の入場はご遠慮下さい。
* 学生の方は受付時に学生証をご提示いただく場合があります。

会場:
大阪市立青少年文化創造ステーション(KOKO PLAZA)
JR京都線(東海道本線)「新大阪駅」下車、東口(南側)より南東へ徒歩約5分
地下鉄御堂筋線「新大阪駅」下車 中改札より東へ徒歩約10分












スタッフ:
舞台監督 古谷晃一郎
音響 林裕介
照明 追上真弓

チケット取り扱い:
*チケットぴあ Pコード:401-422 
0570-02-9999(音声自動予約) 
0570-02-9988(オペレーター対応)
*大阪城ホール文化振興部 ws★osaka-johall.com  ★=@ 
fax / 06-4792-2065

お問合せ:
財団法人大阪城ホール「演出家の仕事」係
〒540-0002 大阪市中央区大阪城3番1号
http://www.osaka-johall.com tel / 06-4792-2061

創造人材育成ワークショップ・大阪2009「演出家の仕事」…
 この企画は、既成台本(大阪にゆかりのある古典作品)を用い、時代背景や、登場人物の気持を読み解き、現代に暮らす私たちに即した演出を考え、公演するワークショップです。

 一般から参加者を募り、安田雅弘氏(山の手事情社主宰/演出家)指導・監修のもと、オーディションを通過したメンバーがワークショップを経て公演します。

 題材として選んだのは大阪四天王寺界隈を舞台とした摂州合邦辻。

 3ヶ月間、演劇の基礎的な教養を身につけ、知力・身体能力を向上させ、台本を読み、上演に必要な資料を調べ、演出プランをもとに、シーンを構成し、そして製作するという過程を通じて、私たちの暮らす社会の姿に思いをいたしてきました。
 そんな彼ら/彼女らが自分たちの視点で解釈した、複数の『摂州合邦辻』を是非、ご覧ください。

摂州合邦辻[せっしゅう がっぽうがつじ]の解説
 「摂州」とは旧国名で摂津のこと。現在の大阪府北西部と兵庫県南東部あたり。
登場人物の父親「合邦」と娘の「お辻」をあわせて「摂州合邦辻」。
初演は、人形浄瑠璃で、安永2 年(1773)大坂・北堀江座。作者は、菅専助[すが せんすけ]・若竹笛躬[わかたけ ふえみ]。

 摂州の国、高安城主は妻に先立たれ、後妻に「辻(玉手御前)」を迎えるが、彼女はまだ20歳そこそこの娘。
 高安家には歳の変わらぬ義理の息子が二人。玉手御前はその内の一人、俊徳丸に不義の恋をしかける。逃げる俊徳丸、追う玉手御前。
 娘の不貞を苦く思っている「合邦」は、ふとしたきっかけで、俊徳丸とその許嫁の浅香姫を自宅にかくまうことになるが、そこにまで追いかけて来て、なお俊徳丸に言い寄る玉手御前に堪えかね、合邦はついに娘を刺してしまう。
 手負いとなった玉手御前は、実は恋は本物ではない、お家騒動から俊徳丸を守るためだった、と語りはじめる。

このワークショップの狙い/安田雅弘
 難題である。必ずしも演劇をやったことのないメンバーに、演出を体験してもらう。サッカーは好きだけど、ボールにも触れたことがないという人々に、監督やってみますか、というのだ。できるわけねぇだろ、と一旦は断った。しかし、ほかならぬ大阪文化のために一肌ぬごう、と恰好をつけることにした。大変なのは知らずに集まったメンバーである。監督ってどういうんだろね、選手をアゴで使えるのかしら、好きなフォーメーションで試合を進めていいんだろ、てなとんちんかんな期待は初回から裏切られ「まずは選手を体験」とはげしい筋力トレーニングに発声練習である。生まれてこのかたやったこともない、感情を強制的に盛り上げる稽古、見るだけで拒否反応の出そうな古典の原文の読解…。ヒトクセある作品ができあがるはず。けれども、この作業の果てにメンバーは自分たちが演劇の面白さと厳しさを知った「コワ~イ観客」になっていることを発見するはずだ。それが私の本当の狙いだったりする。

安田雅弘プロフィール
http://www.yamanote-j.org/
東京生まれ。演出家。早稲田大学在学中、演劇研究会を経て、劇団山の手事情社を結成、主宰。 《四畳半》という様式で古今東西の戯曲を演出。近年は海外での評価も高まっている。